部署移動とコミュニケーション、仕組みづくりのすすめ

コミュニケーション

いうだけでは実現しない、チームのコミュニケーション

春は、環境が変化する季節。新しい部署への異動や、新メンバーを迎える機会などがたくさんあります。

新しいチームで気持ちよくスタートするため、気を付けなければならないことのひとつとして、コミュニケーションがあげられます。しかし、頭でわかっていてもうまくいかないのがコミュニケーション。だからこそさまざまな研修やハウツー本が流通し、悩む人も減りません。

管理職の力量も問われる、社内やチームのコミュニケーション。具体的には、どう取り組んでいけばよいのでしょう

共通認識がない人に「ちゃんとやって」は伝わるはずがない

 いきなりですが、チーム内でこのような会話を交わしていませんか?

「これって当たり前だよね」
「これは常識だから」
「一般的に…」
「ちゃんとやっといてね」

これらは、自分自身からすると、もはや説明する必要がない、分かりきったものやことを表すときに使う言葉の一例です。

会話をしている相手と共通認識がある場合は、詳しく伝える手間が省け、端的かつ効果的に意思伝達することができるため、多用されます。「あいつとはツーカーの仲だ」「いわなくても、理解してくれている」という信頼感の土台には、共通認識があるという自信が横たわっています。

しかし、新しく加わったメンバーや、関係性が低い人には伝わらないでしょう。

また場合によっては、そのことを詳しく尋ねることがタブーであるかのような雰囲気があり、居心地の悪さや、不安・疎外感を感じさせている可能性もあります。

 自分にとっての当たり前≠みんなの当たり前

「当たり前」「当然」という暗黙の了解は、スムーズなコミュニケーションを図るため、ある程度必要ではあります。

反面、その使用量や頻度が高い場合、正確に意思を伝えるコミュニケーションには至れないケースがあります。

「ちゃんとして」「しっかりして」「このくらい当たり前」「なんでできないの」など、あいまいな程度や基準を表す言葉を使ってコミュニケーションで、自分の意志は相手に伝わるでしょうか。

特に、長く同じチームにいたメンバー同士の会話では、経験や相手の人となり・関係性から推測して「相手に伝わっているだろう」と考えてしまいます。

しかし、この「つもり」「思い込み」は、危険です。

チーム内で当たり前(常識)と考えてきたことでも、メンバー間では微妙に異なっていることもあり、この微妙な違いを放置すると、自分の意思が正確に伝わらず、コミュニケーション環境がだんだん悪化していきます。

コミュニケーション環境の悪化は不信感を生み、コミュニケーション量の減少を招きます。

コミュニケーション環境の悪化がパワハラを招く可能性も

 厚生労働省の調べによると、パワーハラスメントに関する相談がある職場では、その環境に共通する特徴があり、その第一位には「上司と部下のコミュニケーションが少ない職場」が挙げられています。

コミュニケーション量の減少は、チーム力を下げるだけではなく、パワハラ環境を生む可能性をはらんでいるのです。

長く一緒に過ごしたメンバー間であっても、認識の相違は生まれます。

新しいメンバーの受け入れが多いこの時期だからこそ、「チームの当たり前(常識)を、漠然とした基準・程度で片づけず、目線を合わせてコミュニケーションをとる」という機会を設けてみてはいかがでしょうか。

 

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