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社会保険労務士法人総務サポート 田中和博さま

所在地山梨県甲州市
開業2010年
顧問先数170社

2010年に開業し、13年目になります。事業会社での人事労務担当を経験し、社労士資格を取得して、生まれ育った山梨県甲州市に事務所を構えました。
日本で一番ワイナリーが多い街で、農業に取り組まれる企業も多く、地域性もおっとりしています。おかげさまで地域の人間関係に助けられ、現在に至っています。

事務所は、アウトソーシング業務を担当するスタッフを中心に13人で運営しています。実は社労士事務所以外にもコンサルティング会社を持っており、そちらでは主にメンタルヘルス対策のサービスを提供しています。

強みは、労務×メンタルヘルス対策

IT企業での人事担当歴が長かったため、メンタル不調者への対応を多く行ってきました。中には非常に優秀な方もいらっしゃって、「何とか救えないか」という思いで勤務していました。そのときに、労務管理とカウンセリングの両面から支援したいという自分の軸が生まれています。

メンタルヘルス対策はデリケートな領域なので、専門家に依頼いただく価値があると考えています。主なクライアントは行政、地域中核病院などで、安全衛生委員会に加わり意見を出させていただくこともあります。ストレスチェックやカウンセリング、相談窓口の設置のお手伝いやセミナー開催など、広く対応しています。

社労士事務所と株式会社で業務を明確に分けており、当然ですが私はどちらにも注力しています。手続業務とメンタルヘルス対策は、労務管理を専門にするものにとって甲乙つけがたい大切な要素です。

顧問先とのご縁は、行動から

今でこそ事務所を構えられていますが、開業当初は自宅の庭にコンテナハウスを設置し、電話と電気を引いてのスタートでした。トイレも仮設で、何もかもがゼロからでしたね。

その時期は、とにかくどこへでも顔を出していました。地方特有の経営者の会なども多くあり、「行ってみないと何があるか分からない」と積極的に参加していました。テレアポも飛び込みもやりましたよ。正直飛び込み営業の成功率は低いので、あまりおすすめしませんが、行動を起こさないと顧問先は増えません。とある企業の営業担当の方と一緒に、助成金提案に回ったこともあります。

とはいえ、振り返ると一番楽しい時期でもありました。金銭面は厳しくても「自由に仕事ができる」という喜びが大きく、背中に翼が生えたような感覚を覚えています。

資料管理機能活用で、相談業務を効率化

私がIT企業出身ということもあり、クラウドは積極導入しています。ITコーディネーターの資格も取りましたし、クラウドツールの導入は山梨県では早い方だったと思います。HRbase PROも、知ったときに「よいものが出てきた」と、すぐに導入を検討しました。

HRbase PROでは、主に資料管理機能を利用しています。先日も顧問先から「外国人を新たに雇用するのですが、何か注意事項はありますか?」という、とても漠然とした質問が来ました。HRbase PROで検索したところ、パッと大量の関連資料が出てきて驚きました。

顧問先には、行政のURLも添付された回答事例をほぼそのまま送信でき、労務相談の効率化に役立っています。

また私は、IT企業などからホワイト企業化のための仕組みづくりについて依頼を受けることがあります。フレックスや時短勤務、年金の積立制度など新しい制度に関する資料をHRbase PROですぐに探せるようになるとありがたいですね。

専用チャットも活用しています。今後はチャット内でそのまま画像などを共有できる仕掛けがあると嬉しいです。現在、テキストで伝えきれない部分があるときはZoomのURLを発行して日時調整をして…と複数のシステムを使う必要が出てきますが、ワンストップで解決する画面共有機能があれば労務相談の解決スピードはもっと上がると思います。

目指すは、総合的に対応できる専門家チーム

顧問先の求めることに点で応えるのではなく、誰かがやらなくてはいけない仕事を総合的に受けたいという思いがあり、専門的なことを任せられる仲間を集めています。

たとえば歴史のある企業であればあるほど、人事制度自体はあっても賃金設計や働き方の部分が時代にそぐわなくなってきていると思います。ただし組合や既得権の問題などもあり、簡単には変えられません。その課題に一緒に向き合い、積極提案ができる専門家が求められています。

上記の場合、就業規則や助成金、労働者派遣手続きの計算などは私たち社労士の仕事ですが、コンサルティングやメンタルヘルス関係、確定拠出年金などまで視野に入れるとひとりでは対応しきれません。

最高のパフォーマンスを支援できる社労士でありたい

スタッフには既存業務もありますし、自分の体力も頭もついていかなくなります。やはり外部専門家の人たちと、何かあったときでも周りがカバーできるような組織体制を敷きたいです。イメージは30人ぐらいの規模感で、それぞれの部署が自立して動けるような体制です。

そして、労働者と使用者が最高の状態で働くためのお手伝いがしたいですね。2者は利益相反する仲ではなく、同じ利益を目指す仲間であるはずなので、最高のパフォーマンスを出せるような職場環境づくりに寄与できる社労士を目指したいと考えています。


 

 

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