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よさこい労務事務所 竹内隆志さま

所在地高知県高知市
開業2001年
顧問先数40社

約20年前に開業し、「高知で働く人が元気になる労務管理」を掲げ事務所運営をしています。いきいきと働いていただくためには、環境整備、採用、就業規則など多くの要素が必要ですから、それを顧問社労士としてフォローしています。

よさこい労務事務所という名前は、私が生まれ育った高知の踊りから取りました。高知市の中心部にある「はりまや橋」という名所には、江戸時代のお坊さんと少女の恋物語が残っています。よさこい節にも歌われているのでご存じの方も多いかと思います。

中小企業にかかわって40年

私は長く商工会の職員を務めました。職員時代、研修先で社労士という資格を知って興味を持ち、商工会の中で労務系の業務にも携わり始めました。その時代から、中小企業にかかわって40年になります。その経験を基に、人材確保から組織づくり、キャリア構築、課題解決までを一括支援しています。

基本的に中小企業は、組織基盤も労務管理も手薄です。必ずしも労務管理の専任者がいるわけではありませんから、我々社労士の存在価値は大きいのではないかと感じています。

ただし環境的な面で、今後はより厳しくなっていくでしょう。煩雑な法改正や、コロナ禍の対応など高度な価値が求められていくので、我々も勉強を怠らず、一緒に発展していく必要があると思っています。

社労士は、「社長と一緒に考えていく」立場

顧問先にも「利益率は低下し、人材も不足している」という厳しい状況の企業は多いです。そんな中、社長さんたちはプレッシャーに耐え、 皆さん本当に頑張っておられます。顧問社労士は、そのような経営者の身近な相談相手としての機能も持っていると考えています。

相談相手といっても、アドバイスをするというよりは「一緒に考えていく」というスタンスを取っています。正しい解決策がすぐ見つかることは、そうありません。同じ視点で課題に向き合うことが大切で、 共感と寄り添いの姿勢を意識しながら、中小企業の社長さんたちと一緒に模索する日々です。

社労士が使うクラウドツールもハイレベル化していきますが、「共感と寄り添い」はまだシステムでは太刀打ちできない部分ですよね。特に労務領域では、社長さんたちが考えている裏側に本当の問題が隠されていることが多いので、システムにはできない「傾聴」で、本質を探ることを忘れずに取り組みたいです。

情報は商売道具。クラウド費用は必要経費

地元密着型の事務所なので、顧問先とはできるだけ接点を持つようにしています。
訪問・来所が多いですが、接点のひとつの方法としてHRbase PROを活用するつもりで導入しました。

我々社労士にとって、情報や知識は「商売道具」です。普通の商売に仕入れがあるのと同様に、我々は情報や知識を仕入れて、それを自分なりに消化し、顧問先に還元することで報酬をいただいています。だからこそ情報を得るための費用は、必要経費だと考えています。

HRbase PROさんも毎月多くのコンテンツを作成されるのは大変だと思います。本当は自分たちで情報作成をしたい先生も多いと思いますが、なかなか自分ひとりではできません。だからシステム活用で効率化して、 タイムリーに相手に情報を届けるのが一番よいのではないかと考えています。

労務相談も私が回答することが多いですが、共有化していけたらそれは知的財産になります。ストックして、必要な時に引き出す…ということが当たり前になるようにしていかないと、我々の生産性は上がらないのではないでしょうか。

労働局より、ネットの方が情報が早い時代

情報のスピードも、ここ数年で早くなりました。 以前は、労働局に入ってきた情報が我々に届くまで待つしかありませんでした。行政に質問しても「パンフレットができるまで待ってほしい」と。

しかし最近は、新制度の情報などは労働局の職員よりも我々が入手する方が早いこともあります。厚労省から労働局に届く早さと、我々が厚労省のホームページで確認する早さはそう変わりません。
SNSもそうです。同じ情報でも鮮度で価値は変わりますから、「タイムリーさ」に敏感でありたいと考えています。

ただし、一般の方からするとネットやSNSの労務情報はどれが正しいか判別しにくいはずです。そう考えると、出典が掲載されていて根拠のしっかりしているHRbase PROの資料は、顧問先に自信を持って回答できますからありがたいですし、素晴らしいことだと思います。

情報に敏感な社労が生き残る

社労士も、お決まりのパターンでは時代について行けなくなります。敏感に情報を得て使いどころを見極め、かゆいところに手が届くような社労士を目指さなければ存在価値は減ってしまうのではないでしょうか。

しかし、数年前までは高額な投資をしなければ得られなかった環境が、安価で手に入るようになっています。今もオンラインで取材してもらっていますが、これだって相当高い機材がなければできなかったことです。

だからこそツールは最大限に活用して、最大限に顧問先に満足していただけるサービスを提供していくことが、私のこれからの方針です。

「新しいもの好き」を活かして

以前ホームページを作成したことがあるのですが、それだけで新聞記事になりました。そんな時代を知っていますから余計に、自分自身も事務所もレベルアップしなくてはいけないと考えています。今後は情報管理、プロジェクト管理などを可視化し、今の時代に合わせた環境を整えたいですね。

新しいもの好きなのは、高知の土地柄でもあります。高知の海をまっすぐ進めば西海岸ですし、坂本龍馬などの人物が輩出されたのも、常におおらかで懐の深い高知だからこそ、ではないでしょうか。

そしてよさこいは、とても自由な踊りです。振り付けも、音楽も各チームの自由です。これは他の地域の盆踊りなどとは大きく違う部分で、高知らしさの表れです。

「よさこい」という言葉の中には、個性の発揮や、多様性が詰まっていると考えています。その名をもらった事務所として、高知で常に新鮮な情報を扱い、独自のスタンスで地域の中小企業に貢献していきたいと考えています。


 

 

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