お話いただいたのは

事務所名日本社会保険労務士法人
所在地東京都豊島区
所長佐藤邦昭さま
労務相談部門山口さま、鈴木さま、安藤さま
助成金部門朝岡さま
HRbase PRO導入時期2022年7月

中小企業のニーズを捉え、必要なサービスを必要なタイミングで。

ー日本社会保険労務士法人さまは組織化された企業ですね。他の社労士事務所や法人と比べて差別化された特徴はありますか?

佐藤
中小企業に特化したサービスを提供しているのが特徴です。
グループ法人である「SATO社会保険労務士法人」は大企業特化型のサービスを提供している一方で、弊社は零細企業や新規事業もターゲットとし、「専門知識」を「適正価格」で提供することで差別化をしています。
会社の規模により、必要とされるサービスや必要となるタイミングは異なりますよね。例えば創業初期は、労務トラブルはそう多くはありませんよね。それならではの労務相談をスポット価格で提供したいと考えています。

日本社会保険社労士法人のみなさま

ー労務相談部門の方が計5名、助成金部門の方が計3名と、顧問先数に対して各担当者が少なく感じます。どのような社内体制なのでしょうか。

佐藤
「労務相談部門」「助成金部門」「給与計算アウトソーシング部門」「社会保険手続部門」「労働保険事務組合部門」「営業・総務・経理部門」とすべてで6つの組織体制から成り立っています。
組織化しているスケールメリットにより、個人事務所と比べ豊富な専門知識を安価で提供できるんです。実際に中小企業の契約実績も多いことから、社労士に相談したいと思っている小さな企業さまにも安心して契約いただけているというよいサイクルが回っています。

労務相談の属人化を「労務管理ガイド」で解消!

ーHRbase PROはサービス提供初期から導入いただいていますが、どのように活用されていますか?

山口
主に労務相談部門と助成金部門で、各メンバーが上手に活用していますよ。HRbase PROの各機能を使って、考え方を整理する。それが時間の節約になり、効率化に繋がっている印象です。

ー導入前の課題をお聞かせください。

佐藤
導入前は労務相談が完全に属人化しており、資料も毎回自前で作成し、各自のフォルダにしか情報が溜まらずとても非効率でした。HRbase PROの導入後は情報を社内共有できるようになり、結果的に業務効率化が実現しました。

鈴木
HRbase PROの資料はとても高品質で、顧問先に提供したり、調べものの際参考資料にしたりとあらゆるシーンで役立っています。

ーそれは嬉しいです。具体的にどの資料がお役に立ちましたか?

鈴木
労務管理ガイドの「女性従業員が妊娠したとき」で、業務フローの全体像を確認するチャートですね。新しい顧問先から「従業員が産休・育休を取得予定だが今後の手続きを確認したい」と相談を受けたときにとても助かりました。

労務管理ガイド「従業員が妊娠したとき(産休に入るまで)」

厚生労働省のサイトは情報が理解しづらい。HRbase PROの資料があれば顧問先から追加の質問がきてもスムーズに対応でき、とても効率的です。

ーHRbase PROの資料は現場の労務担当者の目線にこだわって監修しているので、お役に立てて感無量です!

鈴木
私は顧問先の社長にお渡ししましたが、「労務担当者にそのまま渡して後は任せるだけなので、業務効率化できる」と大変喜ばれていましたね。

HRbase PROが叶える、本質的な新人教育

ーたくさんのスタッフが入社されてくると思いますが、HRbase PRO導入前はどのように新人教育を行っていたのでしょうか?

佐藤
以前は、主に3つの課題がありました。
・教育内容を体系化できるほどの十分な資料が揃っていない
・資料作成の負担が大きい
・結果、「労務相談」ではなく「手続き相談」中心のOJTになってしまう
教育環境が十分でなかったため、新人スタッフが労務相談のスキルを習得をするまでにかなりの時間がかかっていました。入社後、手続き相談の対応を覚えてもらうまでに半年〜1年間ほどのOJTを行っていましたね。そのうえ、資料も自前でその都度作成していたため、情報の一貫性や品質の維持に欠け、工数もかかるし非常に非効率でした。

佐藤さま

ー想像するだけで大変そうです…HRbase PRO導入後はどのように変化しましたか?

佐藤
新人スタッフが一貫した知識を迅速に習得できるようになったおかげで、入社当初から労務相談の現場で経験を積めるようになりましたね。
労務管理のプロとして成長するためには、「いかに当事者意識を持って調べるか。いかに顧問先に納得していただけるように回答を工夫して伝えるか」を繰り返すことが大切だと思っているんです。HRbase PROのおかげでOJTが「知識をただ詰め込む場」ではなく、「早期に実践できる場」になりました。社労士の本来あるべき姿にショートカットで近づけるのはとても価値が高いですね。

労務のベテランにとって、「労務相談AI」はセカンドオピニオン

ーその他の機能はどのように活用されていますか?

鈴木
「労務相談AI」を使っています。おかげでスピーディな回答ができるようになり、顧客の満足度もアップしています。

ー労務相談AIに対しては、「AIに頼らずとも、本や公的機関の情報で賄える」とおっしゃる先生もいらっしゃいますが…積極活用していただいてるのですね。

鈴木
一理ありますが、私たちは労務相談の特化型部門である以上、回答スピードを重視しています。
労務の知識や経験が豊富だからこそ、「労務相談AI」をセカンドオピニオンの立ち位置で活用し、スピーディな回答を実現する。それこそが私たちが顧問先に提供できる価値だと考えています。

ー貴社の組織力と労務相談AIの相乗効果ですね。労務相談AIと資料一覧はどう使い分けていらっしゃいますか?

安藤
知識を深めたい内容は、資料一覧をまず読みこみますね。顧問先から追加質問が来たときスムーズに対応できるよう、全体像や関連資料まで十分にインプットしています。HRbase PROの資料は、見やすく理解しやすいので非常に助かっています。

佐藤
私は急ぎの用件は労務相談AIで対応しています。
ただ、解雇などのトラブル系や少し変わった要件に関しては労務相談AIのみでは完結しないため、+αの周辺情報のリサーチが必要になってきます。労務相談は答えがひとつではないですよね。顧問先の事例や温度感と共に回答が変わる。そのペインは現在「経験値」で補うしかないのですが、今後労務相談AIで完結できたらありがたいですね。

ーおっしゃる通りですね。今後、労務相談AIに期待したいことはありますか?

安藤
実は私は、HRbase PROをChatGPTと併用しています。
労務相談AIは一問一答形式ですよね。一方ChatGPTは対話形式なので、抜け漏れがないか確認したいときは便利ですし、追加質問が可能なため助かっています。顧問先から五月雨式に質問をいただくケースも多いので、回答のイメージがしやすいんです。本音は、その課題も労務相談AIですべて解決できるのが理想ですね…!

ー実は、音声入力や対話形式の機能も搭載予定です!楽しみにお待ちください。

安藤
労務相談AIも、初期の質問入力はイベント選択方式でしたが、文章入力方式にリニューアルされたので使いやすくなりました。HRbase PROの今後の進化を期待しています。

ー助成金部門でも、HRbase PROの活用は進んでいますか?

朝岡
主に助成金の要件確認に労務相談AIを使用していますが、まだまだ厚生労働省の資料の域を出ないというのが正直な感想です。助成金の審査基準は地域によって異なるため、各労働局に電話して確認作業が必要になりますが、各地域の審査基準が集約されたものがHRbase PROにあると、大変ありがたいですね。

ー地域別の社労士先生のノウハウ共有は「ナレッジシェアバンク」で取り組んでおりますが、将来的にはさらに力をいれて取り組んでいきたいと思います。

社労士としての使命を忘れず、中小企業に伴走したい!

ー日本社会保険労務士法人さまの今後のビジョンをお聞かせください。

山口
所長は「高級パンを少ない人数に配るより、一定基準をクリアした美味しいパンをより多くの方にお配りしたい」とよくいっていますね。

佐藤
そうですね、これまで労務の専門家を雇えなかった300人以下の中小企業を対象に、会社のフェーズに応じたサービスを適正価格で提供していきたいです。

ーHRbase PROのユーザーや、全国の社労士先生に向けて、ひとことメッセージをお願いいたします。

佐藤
日本を担う中小企業の労働環境改善に向け、社労士としての経験知識を活かし使命感を持って一緒に取り組んでいきましょう!

ー貴重なお話をありがとうございました。組織力×HRbasaePROを活用した中小企業の労働環境改善へのさらなるご尽力を、引き続き応援させてください。

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