お話いただいたのは

事務所名A・STARTUP社会保険労務士法人
所在地東京都港区
代表社員
特定社会保険労務士
秀平健さま
人事労務支援課
コンサルタント
松浦さま
顧問先数30社
HRbase PRO導入時期2021年6月

リモートワーク×ツール活用で職場環境を効率化

ー事務所について教えていただけますか

秀平
2013年に個人事務所として開業し、2019年に法人化して6期目に入ったところです。
事務所の成長を考え、人にかけるリソースを増やし、現在は私とスタッフ3名の4名体制で経営をしています。

秀平さま

手続きや給与計算などの定例業務はスタッフが行い、確認と労務相談は私がメインで担当しています。現在は顧問先企業1社に対し業務ごとに対応していますが、今後は顧問先ごとに担当できる体制を目指しています。

松浦
私は出社をすることが多いのですが、岡山県からフルリモートで勤務しているベテランスタッフがいらっしゃいます。

松浦さま

秀平
バーチャルオフィスも活用し、東京都と岡山をつないでコミュニケーションを取っています。顧問先の働き方支援のためには自分たちでツールを使ってみて、具体的な効果や注意点を知っておく必要があるため、新しいツールは積極的に使っていくようにはしてます。

松浦
実は私は、新しいツールや便利グッズが大好きなんです!
さらにHRbaseさまや先人の皆さまの知恵やご苦労、努力を積み重ねてくださったおかげで、新しいツールや便利グッズができていると思うと本当に感謝しかありません。また、所長に相談するとどんどん取り入れてくださるので、ありがたいです。

取材陣が所長のデスクと勘違いした、松浦さんの作業場。5画面を駆使して業務を進めている。

ー松浦さんのキャリアと入社のきっかけを教えていただけますか?

松浦
これまでは営業事務職に従事してまいりましたが、新たな挑戦を行いたく会計事務所へ入社し、さまざまな業種の会社を担当をさせていただきました。そこで、感じたのが人事・労務相談の多さと重要性です。
いずれは労務の世界に飛び込もうと、「クラウドに強そうな社労士事務所」を検索する過程で秀平先生の事務所を発見し、面接していただいたという経緯があります。

実は事務所を探す途中で、HRbase PROサイトに掲載されていた秀平先生の記事を見ていました。先生はさまざまなクラウドツールを利用されていることがネット上の情報で分かり、この事務所なら私の目指すスタイルに合っていると思い入社しました。

ー人事労務のご経験はなかったということでしょうか

松浦
会計事務所で労務相談を受けた場合は、連携の社労士先生へ取次いでおりましたので、労務相談は未経験でした。
入社後すぐに「分からないことはここで調べてみて」とHRbase PROを教えていただき、先生に教えていただきながら少しずつ経験を積んでいきました。

顧問先の50%がスタートアップ企業

ー積極的なツール導入など、時代に合った経営をされていらっしゃいますが、顧問先にもスタートアップ企業が多いとお聞きしました

秀平
顧問先の50%がスタートアップ企業です。
スタートアップのバックオフィスは、経理も総務も労務もすべて1人で担当されているケースがほとんどです。そのため労務相談の内容もさまざまで、「誰に聞けばいいか分からない」という課題もお持ちです。そのときは私の方で課題を切り分け、自社でしていただくこと、私で引き取れることを明確にして回答を行っています。手続きだけではなく、人事労務の基礎づくりから着手することも多いですね。

ースタートアップ企業を顧問先にすることの魅力はどこにありますか?

1番の魅力は、初期から関与していける部分です。10人前後の会社がどんどん成長する過程を共にできるのはとても面白いです。実際、小さかった会社をIPOまで支援した経験もあり、そのような事例にもっとかかわりたいと考えています。だからこそ私たちも日々の研鑽が欠かせません。

ー成長しそうなスタートアップを見分けるコツはありますか?

経営計画が明確で、ビジネスモデルがしっかりしている企業は伸びることが多いのではないでしょうか。やるべきことを着々と進めている企業は、初期に研究開発費などの初期投資で赤字が出ていたとしても成長の礎が見える気がします。

ユーザーとして見るHRbase PROの変遷

ー実は先生には、2021年のHRbase PROリリース後間もない頃にご契約いただいています。機能もだいぶ変わりましたが、HRbase PROの印象はどう変化しましたか?

秀平
この3年間で新しい機能がいろいろ追加されましたが、労務相談AI(※)が出たことで「テクノロジーで労務相談に向き合う」ということに焦点を絞られたんだなと感じています。

最初期は就業規則や雇用契約書を作成できる機能もありましたよね。それはそれで重宝していましたが、便利機能が集まっているサービスという印象でした。 その後、労務相談を軸に据えた展開が進み、何のためのサービスか明確になってきました。

ーサービスの変遷にお付き合いいただき、感謝しかありません。

秀平
以前は検索の必要な情報については「先にgoogle検索」でしたが、今はまずHRbase PROで検索し、欲しい情報が見つからなければ他の検索方法を試しています。搭載されている資料の量もですが、質といいますか、知りたいことが的確に出てくる頻度が上がったと感じています。

全機能をまんべんなく。顧問先とのやり取りをスムーズにする活用方法

ーHRbase PROの全機能を、まんべんなく活用いただいているとお聞きしています。労務マガジンを顧問先にお送りいただいていますが、どのように活用されていますか?

松浦
入社以来、労務マガジンを顧問先に配信する業務を担当しています。毎週水曜日にHRbase PROから新着記事が届くので、顧問先には木曜日の10:00に配信予約をしています。

機械的に送るのではなく、インフルエンザ対応についてなどの旬のネタと、時期を問わないネタのバランスを見ながら「今週はこの記事を送ろう」と考えながら進めています。

秀平
労務マガジンの定期配信は、保全に役立っていると感じています。他のやり取りをする中で「そういえば、この前送ってくれたあの記事の件で・・・」と相談が生まれることもありましたよ。
松浦
基本的な労務手続きだけではなく、法改正など旬の情報が一気にまとまっており、今でも配信前に読んで勉強しています。

ーその他の機能はいかがでしょう。

松浦
これは私のやり方ですが、調べ物をするときは「労務管理ガイド」を探し、まだ掲載されていなければ「資料一覧」、最後に「労務マガジン」と決めています。HRbase PROには基本的な情報が多く入っているため、「検索して、ピックアップして所長に確認し、自分で対応する」という流れがつくりやすいです。

簡単な手続きはもちろん、最近の労務管理ガイドには育児休業など男性育休などの法改正や、細かな部分に配慮が必要な手続きも追加されたので、早速使わせてもらっています。

秀平
今後は条文の解釈やコンメンタールについての情報が増えるとありがたいです。たとえば以前、労働契約法9条の就業規則変更の合意の内容についての相談がありまして、HRbase PROでは的確な回答を探しきれなかったことがあります。学者の解釈を調べながら対応したのですが、より深い内容にも対応いただけるといいですね。

松浦
資料一覧では、他の社労士事務所さまが公開されている資料も面白いですよね!大変勉強になります。
自社以外の契約関連資料やひな形を見る機会は、HRbase PROでしかないと思います。

秀平
調べ物だけではなく、チャット機能にも価値を感じています。先日、1年ぐらい前に対応したケースとほぼ同じ事例が発生しました。そのときHRbase PROのチャット履歴から取り出し、内容・法改正事項などを確認し、すぐに回答できました。やり取りの蓄積は「やっていてよかったな」と感じています。

所長のチェック時間を大幅削減。ダイレクトに根拠にたどりつけるHRbasePRO

ーHRbase PROは、所長のチェック業務の負担を減らしていただくことも提供価値のひとつに置いています。そのあたりでお役に立てていることはありますか?

秀平
HRbase PROで調べたことなら、法令等に基づいて高精度であると信頼しています。確認すべき部分が絞られるため、チェック業務はかなり効率化しましたね!

松浦
私のような未経験スタートの場合、GoogleかChatGPTで概要を調べてから根拠にあたっていくことが多かったのですが、HRbase PROはダイレクトに根拠までたどりつけて、毎回検証をしなくていいことが助かっています。

所長やベテランスタッフが手厚く指導してくださいますし、さらにHRbase PROを使うことでひとりで完結できる業務が少しずつ増えています。

もう、HRbase PROにログインしない日はありません。

要約が文章で出てくることが大きな価値。HRbase PROの「労務相談AI」について

ー2024年4月にリリースされたHRbase PROの「労務相談AI」は、業務にお役に立ちそうでしょうか?

秀平
AIが文章で出してくるので、素直に「すごいな」と思いました。これまでの労務相談では自分で文章を書く必要がありましたが、初めから必要な情報の要約が出てくるので効率化が期待できます。

松浦
私は文章を書くのが苦手で、ChatGPTやGeminiにざっくり書いてもらってから文章をととのえていました。しかし汎用AIは文章はきれいですが、WEB上のブログから引っ張ってきている可能性もあるので、根拠調査が大変で・・・。

HRbase PROの労務相談AIは、信頼性のある回答がきれいな文章で出てくるので、今までより早く「先生、これでいいですか」に進めます。
回答がHRbase PROのデータベースからつくられているという安心感は大きいです。
文章も、自分で書くときは「どこまで崩していいのか」「専門用語を使っていいのか」と悩みますが、HRbase PROはその点でも読みやすく、ありがたいです。

松浦
それから、労務相談AIの生成する要約には関連資料がついてきますよね。顧問先へ誤ったご案内をしないよう、根拠があるほど説得力のあるご案内が可能ですので、 厚労省の資料などほしい資料が添付されているのは大変ありがたいです。

秀平
顧問先にどれくらいわかりやすく伝えられるかというのは、最後の人間の仕事だと思っています。
顧問先を思い浮かべ、「ここが1番分かりにくいだろう」という部分は、労務相談AIの回答を参照しつつ、私なりのアレンジをすることも多いです。

そういう意味でもHRbase PROは、日本中の社労士事務所全体の標準レベルの底上げにつながると思いますし、それが叶えば社労士に対する認知や社会的な期待も、もっと高まるのではないでしょうか。

HRbase PROは、スタッフが増えたときに本領発揮するツール

ー長くお使いいただき、ありがとうございます。今後はHRbase PROをどう活用していかれますか?

秀平
新規顧問先には、HRbase PROを活用した相談専用チャットの開設を案内していきたいですね。相談やりとりの履歴がどんどん溜まれば、双方の効率化が進みます。
また週に1回の労務マガジン配信は継続していきます。基本的なことですが、小規模事務所で情報配信をきちんとできているところは多くはないと感じています。差別化につながる活動として、HRbase PROに価値を感じている部分です。

また、スタッフ数が増えたときに本領発揮するシステムだと感じていて、今後の組織づくりにも活用できると期待しています。

松浦
新しいスタッフにとっては最高のお勉強ツールにもなりますし、顧問先だけではなく事務所の困りごとの解決にも役立つと期待しています。

秀平
非常に頼もしいですね。労務相談を任せられるスタッフの育成は数か月では難しいため、育成の一部をHRbase PROが担ってくれるのはどの所長にとっても助かることだと思いますよ。

ー最後に、事務所の今後の展望をお聞かせください!

今後は明確に「スタートアップ支援」と「DX」を打ち出していきたいと考えています。事務所を発展させながら、労務管理のフローがまだ定まっていないアナログでされている経営者のお役に立ちたいですね。

ー貴重なお話をありがとうございました。引き続きHRbase PROを「労務相談に強い事務所づくり」にお役立てください。

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