お話いただいたのは

事務所名うちやま社会保険労務士事務所
所在地大阪市中央区
代表社員
社会保険労務士
内山美央さま
顧問先数10社
HRbase PRO導入時期2023年4月

ーご開業の経緯を教えてください。

内山
2022年に開業登録をして、大阪で事務所を開いています。 実は、HRbase PRO代表の三田さんが起業する前の職場に新卒入社し、入社後は三田さんが上司でした。そのご縁で、HRbase PROは開業直後に導入させていただいています。

内山さま

ーそうなんですね!

内山
新卒で勤務した人事ベンチャーでは、勤怠システムの導入コンサルや営業を経験させていただきました。在職時に社労士資格も取得でき、とてもお世話になりました。

その後、企業内で実務経験を積みたいと思い、事業会社の人事部に転職をしています。当初は開業したいという気持ちはありませんでしたが、出産で産休に入ることになり、時短で復職するかどうかなど今後の自分のキャリアを考えるきっかけが生まれました。

子どもがいてもしっかり働きたいという思いもあり、開業した方が働き方をコントロールできるのではないかと考えたのが、開業に踏み切った理由のひとつです。

ーもうひとつの理由を教えてください。

内山
2020年春のことなのですが、コロナ禍で日本中がパニックに陥っていた時期に、三田さんと有志の社労士先生が「コロナから会社を守るプロジェクト」を立ち上げていました。

私の会社も大きな影響を受け、雇用調整助成金の申請に追われていました。はじめての経験と社会不安の中で必死だったとき、プロジェクトの情報がとても役立ち・・・私もせっかく国家資格を持ってるのだから、何かあった時に社会の役に立ちたいという気持ちが湧いたのも、開業の理由です。

ー弊社のプロジェクトがきっかけとは、嬉しく思います!

内山
なかなか開業する勇気が出ず2年ほど経ってしまいましたが、地元である大阪に戻ったことを機に、開業を決意しました。

開業時にはさまざまな方からアドバイスをいただきましたが、勤怠システム会社にいた経験を活かしたサービスを軸にすることに決めました。

課題は労務相談です。人事部での業務経験はありましたが、社労士事務所で勤務したことはありません。自分の得意分野以外の労務相談にどうやって回答すればいいかという不安を解消するため、まだ顧問先は一社もないまま、HRbase PROを導入しました。

ーHRbase PROを労務相談のインフラツールとして考えていただき、光栄です。

内山
ちょうど、HRbase PROでは開業支援プランを積極的に提供されていた時期でしたよね。費用も抑えられましたし、開業サポートの一環として事務所ロゴを無料で作成してもらえたのはありがたかったです。(※HRbase PRO注:現在はロゴご提供を行っておりません)

成功のカギは、ネットワークを活用した具体的なオファー設計

ー開業して2年も経たず、顧問先は10社。順調に経営をされているとお聞きしていますが、どのようなサービスメニューをご提供されていますか?

内山
基本は相談顧問やコンサルで、プラスで保険手続を受けることもあります。 私は労働時間管理を得意領域として看板に掲げているため、勤怠コンサルを入り口にして就業規則の改定を提案し、そのまま顧問契約をいただく流れをつくるようにしています。

たとえば最近は2024年問題が話題ですが、労働時間管理をととのえたい建設業の企業さまからのご依頼が続いたりもしています。

ー信頼できるアウトソーサーがいれば、相談顧問としてペアを組んで効率よくサービス提供ができますね。

内山
それが理想です。勤怠コンサルだけではなく、給与計算、保険手続、スポットの労務相談もまず私が窓口となってお話を聞き、必要に応じてアウトソーシングするという流れを目指しています。

開業2年目で成功されていますね、と言っていただくことも多いのですが、ご紹介でスポット案件をいただけているという幸運もあります。最近は労務監査のお問い合わせも増えてきたため、メニューに組み込んで行く予定です。

ー明確なオファー設計と、ネットワークをうまく活用した業務シェアが成功のカギですね。スピード感があり、素晴らしいと思います。

事務所を大きくしたとき、HRbase PROは役に立つ

ーご縁から導入いただいたHRbase PROですが、どのような業務に貢献できていますか?

内山
おかげさまで忙しくなってきており、スタッフの雇用を検討しています。 HRbase PROはそのときにとても役に立つはずです。手続き関連の業務や、フローが決まってる業務は私以外の人に託すこともできますから。

それにHRbase PROの資料は文章がわかりやすく、自分のためにも、顧問先のためにも使いやすいですよね。資料の数や情報量では他サービスに負ける部分がありますが、HRbase PROには行政文書がそのまま載ってるわけではなく、わかりやすく噛み砕いてあり、すぐに顧問先に送付できる状態で掲載されているのが最大のメリットです。

これはそのまま、新人スタッフの育成にも使えます。特に労務管理ガイドは、労務管理の経験が少ないスタッフのレベル向上に大きく寄与するイメージを持っています。

ーその際は、労務相談AIもお役立てください。

内山
そうですね!
労務相談AIは、リリースされた初期はあまり活用できていませんでした。
しかし先日、HRbase PROのセミナーで外国人雇用がテーマの回があり、顧問先からちょうど質問を受けたところでもあったため、試しに労務相談AIに外国人雇用の必要書類について質問したところ的確な回答が出てきたので驚きました。 新しいスタッフが入社した際には、労務相談AIもどんどん使ってほしいです。

営業とコミュニケーションに資料を活用

ー労務マガジンを積極活用しているとお聞きしました。

内山
はい。HRbase PROでもっとも活用している機能は労務マガジンです。 月に2~3回程度、顧問先に送付しています。

開業当初から事務所通信を送ることは決めていて、郵送ではなくメール配信できるサービスを探していました。顧問先からの相談のない月は接点がなくなり、解約につながりやすいという課題をよく耳にしており、それを回避したいと思っていたためです。

ー他に、顧問先に提供している資料はありますか?

内山
HRbase PROからひな形を探すことは多いですね。 また、HRbase PROの案内資料を参考にして提案資料を作成することもあります。

ーオリジナル資料を作成されているのですね。

内山
企業にコンサルを提供する過程では、労務担当者の「社長や上長に労務管理の重要性を理解させるための資料が欲しい」というニーズを感じます。

現在は、私なりの資料をパワーポイントで作成して使っていますが、HRbase PROにそのような資料が入っていると助かる社労士先生は多いのではないでしょうか。

ー手続き資料ではなく、営業資料のようなものですね。

内山
そうです。そもそもの「労務管理をしっかり行う必要性」についての研修資料などが入っていると、セミナーや研修にもそのまま利用できますし、就業規則の必要性を伝えるプレゼン資料などもあると助かります。

他サービスやネット上から探すことも可能ですが、HRbase PROの資料はデザイン性が高いので、そのクオリティで欲しいと思います。

ーありがとうございます!

内山
営業フローや説明内容は事務所によってさまざまだとは思いますが、基本の流れだけの資料でも助かります。そのプレゼン資料の中に「毎月〇回、マガジンをお届けします」のようなHRbase PROを使うことのメリット訴求なども入れていただきながら・・・。あとは自分でカスタマイズしますので!

大きな理念を掲げ、アクセルを踏んでいきたい

ー他の事務所との差別化はどうされていますか?

内山
パーソナルな部分では、育休産休や女性支援の文脈でお声をかけていただく機会もありました。これは私としても嬉しいことで、単純な労務管理だけではなく、健康経営や採用ブランディングにつながるような、事業領域の支援ができる社労士であることを差別化にしていきたいと思っています。

ーホームページにも理念をしっかり書かれていますね。

内山
ホームページには「働きやすい環境づくりから、企業の未来を支えます」という理念を掲げています。

理念実現のために、まずは「労働時間管理のプロフェッショナル」としての価値提供を意識しています。長時間労働などの時間管理を入り口にして、その先の課題解決まで長期的にサポートできる社労士を目指しています。

労働時間の改善とは、単なる残業抑制ではなく、業務フローや会社の仕組みそのものの改善でもあります。勤怠管理だけ見るのではなくもっと内部に踏み込み、会社経営のよきパートナーになりたいですね。

もうひとつの軸は「ITサービスに関する幅広い知見を活かす」ことです。社労士業務にもクラウドサービスは欠かせない時代になりましたから、1社でも多くの企業にIT活用のメリットを提供したいと考えています。

ー社労士の可能性は無限大ですね!

内山
そうですね!働きやすい環境づくりは企業ブランドに直結し、採用力を高めます。すでに取り組まれている社労士先生も多くいらっしゃいますが、その先にあるダイバーシティ関連の認定取得や人的資本経営のための仕組みづくり、さらには企業の情報発信まで、包括的なコンサルができる存在になりたいのです。

仲間や先輩に支えていただいたおかげで、開業直後からスムーズに成長できていると感じています。今後は学びながら基盤を固め、自分のビジョン達成のためにアクセルを踏んでいきたいです。

ー貴重なお話をありがとうございました。引き続きHRbase PROを「労務相談に強い事務所づくり」にお役立てください。

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